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「自分で使って、面白かった」から。ふくのゆをつくった理由

公開 2026.05.08 更新 2026.07.18

ふくのゆをつくった理由は、まず自分で使ってよかったからです。

入浴剤といえば、粉、タブレット、バスソルト。そんなイメージを持っていた私にとって、お茶のパックのような袋に植物がそのまま入っている姿は、とても新しく映りました。

「これは、いつもの入浴剤と少し違う」。そう思ったところから、ふくのゆは始まりました。

湯船に浮かべた瞬間から、面白かった

袋を持つと、中に入った葉や皮の感触が手に伝わります。お湯へ入れて、少し待つ。袋を軽くもむたびに、自然な色がじゅわっと広がっていきます。

完成された色や香りが一瞬で広がるのではなく、自分の手で変化を確かめられる。生薬をただ「配合成分」として読むのではなく、触れて、見て、香りを感じられることが、何より斬新でした。

生薬らしさを、きれいに隠したくなかった

ふくのゆには、生薬独特の奥行きのある香りがあります。甘い香水のような香りではありません。乾いた葉や根、皮を思わせる香りに、カモミールとチンピのさわやかさが重なります。

湯船に浮かぶ袋も、少しずつ変わる湯の色も、生薬そのものを感じるための一部です。粉やエキスだけにしてしまえば見えなくなるものを、できるだけ残したい。手でもんで、待って、変化を楽しむ時間まで含めて届けたいと考えました。

忙しい夜に、立派な儀式はいらない

特別な音楽や照明を用意しなくても、湯船に一包入れるだけ。疲れている日は、袋を何度かもんで香りを確かめるだけでもいい。

一日を完璧に終わらせるためではなく、慌ただしい時間と眠る前の時間の間に、小さな区切りをつくる。そのきっかけになればと考えています。

正直に言うと、誰にでも合う香りではありません

華やかで甘い香りや、入れた瞬間に鮮やかな色になる入浴剤を探している方には、ふくのゆは少し地味に感じられるかもしれません。使用後は、中袋を浴槽から取り出す手間もあります。

一方で、植物そのものの香りが好きな方、手で触れながら変化を楽しみたい方、いつもの入浴剤とは違う体験を探している方には、きっと面白がっていただけると思います。

まずは、自分のために。時には、大切な人へ

ふくのゆは、まず自分の夜に使ってほしい入浴剤です。袋をもむ感触や、色と香りが広がる時間を知ったら、その体験を誰かに贈りたくなることもあるかもしれません。

「今日は少しゆっくりしてね」と言葉を添えて。ものだけではなく、過ごし方まで贈れることも、ふくのゆの魅力だと考えています。

ふくのゆの楽しみ方

浴槽のお湯(約200L)に一包を中袋のまま入れます。入浴中に中袋を軽くもむと、自然な色と生薬の香りが広がります。使用後は中袋を取り出してください。

最初に感じた「面白い」を、そのまま届けたい

お茶のような袋を湯船へ入れること。中の生薬に触れられること。もむたびに、色と香りが少しずつ変わること。

自分で使った夜に感じた驚きと楽しさを、誰かの暮らしにも届けたい。それが、ふくのゆをつくった一番素直な理由です。

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